地獄電脳通信

思考を言語化する練習をしています。

15分日記: あの頃の自分はいかにして理系科目を嫌いになったか

悔しい

理系科目が嫌いだった。嫌いだと思っていた。
苦手だったのは間違いない。でも本当に嫌いになる必要があったのか。

ITエンジニアになったド文系

ITエンジニアという職業に就いて思う。この職業はどちらかといえば理系職業だ。
でもパソコンを触ることは昔から好きだったし、今の仕事の内容も好きだ。
この仕事は謎解きやパズルに近いといつも思う。謎解きやパズルは大好物だ。

そして気づいた。俺は理系と呼ばれる分野の物事にめちゃくちゃ興味がある。
数学や物理や他には何があるか知らないがそういったものが好きなのかもしれない。

数学の問題なんかまさにパズルや謎解きそのものだ。
どこで嫌いだと思いこんでしまったんだろう。

苦手と嫌いは違う

得意なことと好きなことは違う。それと同じで苦手なことと嫌いなことは違う。
でも、得意なことは好きになりやすい。成功体験を積むことで、その快感が好きとすり替わってしまうのかもしれない。
そして、同じように苦手なことは嫌いになりやすいだろう。
なぜなら子供の頃はそれを「やらされている」から。やらされていることはできなくちゃいけない。
数学のテストで点をとらなくちゃいけない。やってみた、失敗した、でも楽しいではだめなのだ。
だから苦手なことは嫌いになる。
運動が苦手だった。成績をつけられる。楽しくできていても足が遅かったら成績は良くて2だ。

大人になったいま、理系科目が本当は好きなのかもと気づいたのは、何もしなくたっていいからだ。
数学系Youtuberの動画をみて面白がる。理解できなくてもいい。
競技プログラミングの問題や解答を見てみる。自分でできなくてもいい。
それは娯楽だからだ。

でも娯楽だから、もっとやってみたくなる。勉強したくなる。

あの頃の自分には「できなくてもいい。面白ければ。」という考え方ができなかった。
あの頃の自分が誰からも点数をつけられたり他人と比べられなかったら、もしかしたら。

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